地震・津波などの自然災害も海外旅行保険は補償対象? 

地震・津波などの自然災害も海外旅行保険は補償対象?

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地震・津波などの自然災害も海外旅行保険は補償対象?
地震・津波などの自然災害も海外旅行保険は補償対象?

海外旅行の予定がある場合は、海外旅行保険への加入を検討する方は多いでしょう。

海外旅行保険は旅行中のトラブルを補償しますが、その補償範囲はどこまでなのか気になるものです。

もし海外旅行中に地震や津波、噴火といった予測できない自然災害が発生した場合、海外旅行保険で補償してもらうことはできるのでしょうか。

この記事では、地震や津波などの自然災害にも海外旅行保険の補償が適用されるのか解説します。

海外旅行の予定がある方、海外旅行保険について詳しく知っておきたい方はぜひ参考になさってください。

海外旅行保険加入のススメ

海外旅行保険加入のススメ

海外旅行保険とは、海外旅行中のケガや病気の治療費、物を破損してしまったときの賠償金などを補償する保険です。

海外旅行の予定があるなら、予測できないトラブルの備えとして海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

ここでは、海外旅行保険で支払われる保険金の種類や保険の必要性をご紹介します。

海外旅行保険の概要

海外旅行保険は海外旅行中に発生したさまざまなトラブルに対する保険です。

海外旅行保険で補償される「海外旅行中」とは、保険の契約期間中に、海外旅行目的の保険対象者が住居を出発してから住居に帰着するまでの行程を指します。

また、海外旅行保険は旅行中の予測できないトラブルや偶然の事故に対して保険金が支払われるものであり、保険対象者の明らかな過失による損害について補償するものではありません。

保険金の種類

海外旅行保険で支払い対象となる保険金の主な種類は次のとおりです。なお、保険金の名称は保険会社によって異なる場合があります。

  • 傷害死亡保険金
  • 傷害後遺障害保険金
  • 治療・救援費用保険金
  • 疾病死亡保険金
  • 賠償責任保険金
  • 携行品損害保険金
  • 航空機遅延保険金
  • 航空機寄託手荷物保険金
  • 緊急一時帰国費用保険金

あくまで海外旅行中のケガや病気、損害に対する保険なため、海外旅行開始前または終了後に発生したトラブルは補償対象外です。

また、保険金が支払われるケース・支払われないケースについては各保険会社によって明確に規定されており、保険金の支払い可否は保険会社の判断で決定します。

海外旅行保険の必要性

日本と海外では医療制度の違いがあり、海外でのケガ・病気の治療費や入院費用、通院費用などは高額になりがちです。

救援者の渡航や宿泊費用も海外旅行保険に加入していなければ全額自己負担となってしまうため、海外でのトラブルは金銭面においても非常に大きな負担となる可能性があります。

日本の外務省は予期できないトラブルの備えとして海外旅行保険に加入することを推奨するとともに、保険未加入の日本人旅行者がケガや病気、盗難被害などで多額の損害を被っていることを報告しています。

万全の注意を払っていても突然の事故や事件は防ぎようがなく、いつ巻き込まれるかわかりません。

海外旅行に行くなら、旅行期間に限らず海外旅行保険への加入を検討しましょう。

海外旅行保険は地震や津波による補償も対象?

海外旅行保険は地震や津波による補償も対象

地震や津波などの自然災害はいつどこで起きるか予測できません。

海外旅行中に地震や津波、噴火といった自然災害による損害を被った場合、海外旅行保険で補償してもらえるのでしょうか。

自然災害の損害も海外旅行保険で補償される

海外旅行保険では、地震や津波などの自然災害が原因でケガを負った場合も、必要な治療費や救援者費用が補償されます。

また、他人にケガを負わせたり物を壊したりした場合の補償である賠償責任、身の回りの持ち物が壊れたり盗まれたりした場合の補償である携行品損害に関しても同様に、地震や津波が原因であっても通常の規定に沿って保険金が支払われます。

自然災害による海外旅行保険の補償範囲

地震や津波などの自然災害が海外旅行保険で補償される範囲、それぞれの補償内容は次のとおりです。

なお、補償内容については一例として損保ジャパンの海外旅行保険「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」を参考にまとめています。

参考:損害保険ジャパン株式会社『新・海外旅行保険【off!(オフ)】補償内容』

ケガ・病気に対する補償

補償の種類 補償内容
傷害死亡 海外旅行中のケガによって事故発生日からその日を含めて180日以内に亡くなった場合の補償
(補償金額:傷害死亡保険金全額)
後遺障害 海外旅行中のケガによって事故発生日からその日を含めて180日以内に後遺障害が生じた場合の補償
(補償金額:後遺障害の程度に応じて後遺障害損害保険金の4〜100%)
治療費用 海外旅行中のケガや病気で治療を受け、事故発生日からその日を含めて180日以内に必要になった費用を補償
(補償対象:診察費、入院費、通院交通費、診断書発行費用など)
疾病死亡 海外旅行中に病気で亡くなった場合の補償
(補償金額:疾病死亡保険金全額)
救援者費用 海外旅行中にケガや病気で3日以上続けて入院し、
救援者(家族・親族など)が現地へ駆けつけた場合の費用を補償
(補償対象:現地までの航空機等の往復運賃、現地での宿泊料金、現地から自国の病院への移送費用など)

他人の損害に対する補償

補償の種類 補償内容
賠償責任 他人にケガを負わせたり他人の財物を破損したりした場合の補償
(補償金額:損害賠償金および費用の合計金額)

持ち物の損害に対する補償

補償の種類 補償内容
携行品損害 身の回りの持ち物が盗まれる、壊れる、偶発な事故で損害を受けた場合の補償(補償金額:持ち物1つあたり10万円を限度にその時点の時価または修理費用のどちらか低い方)

損害の原因が地震や津波であっても、各保険会社が規定する海外旅行保険の補償はしっかりと適用されます。

旅先での地震や津波などの自然災害は非常に心細いものですが、海外旅行保険に加入しているとケガや病気、物の損害に関する保険金が支払われるため、治療費や賠償金といったお金の心配をする必要はありません。

国内旅行保険との違い

旅行中のトラブルを補償する保険には、日本国内の旅行を対象とした国内旅行保険(国内旅行傷害保険)もあります。

しかし、国内旅行保険では地震や津波、噴火などの自然災害が原因のケガは補償対象にならず、保険金は支払われません。

ともに旅行中の損害を補償する保険ですが、海外旅行保険では地震や津波などの損害も補償されるのに対し、国内旅行保険では自然災害に関しては基本補償の対象外になります。

日本国内の旅行で地震や津波によるケガの補償を受けたい場合は、基本の補償に「天災危険補償特約」をプラスするのがおすすめです。

天災危険補償特約とは、予測できない地震や津波、噴火などが原因でケガを負った場合に補償される特約です。

国内旅行保険の基本補償では地震や津波によるケガは補償されないため、自然災害の補償を上乗せしたい場合は特約を組み入れる必要があります。

地震で飛行機が飛ばない場合の補償はどうなる?

地震で飛行機が飛ばない場合の補償はどうなる

大型の地震が発生した場合は飛行機が飛ばず、そのまま現地に留まらなければならない可能性があります。

もしくは、飛行機の遅延により旅行の行程が大幅にズレてしまうことも考えられます。

この場合、延泊や遅延にともなう費用は海外旅行保険で補償してもらえるのでしょか。

自然災害で補償されない項目

地震や津波、噴火などの自然災害によって損害が起きた場合、海外旅行保険の「航空機寄託手荷物遅延等費用」「航空機遅延費用」については補償対象外となります。

航空機寄託手荷物遅延等費用

航空機寄託手荷物遅延等費用とは、航空会社に預けた手荷物の到着が遅れたことで発生した費用を補償するものです。

衣類や生活必需品、やむを得ず必要となった身の回り品などの購入費用が対象です。

保険会社によって補償が適用される遅延時間、補償の限度額などが決められていますが、地震や津波などの自然災害では補償されません。

航空機遅延費用

航空機遅延費用とは、搭乗予定の航空機が欠航・運休になったことで発生した費用を補償するものです。

宿泊施設の客室料金、宿泊施設までの交通費、食事代、国際電話料等通信費、旅行サービスのキャンセル料金などを対象としています。

空機寄託手荷物遅延等費用と同様に、保険会社によって補償が適用される遅延時間、補償の限度額などが決められていますが、地震や津波などの自然災害は補償対象外です。

補足:保険期間の自動延長は適用される

海外旅行保険では、搭乗予定の航空機に遅延や欠航、運休が発生した場合、保険期間の延長が可能です。

これは地震や津波、噴火などの自然災害が原因の場合も適用されます。

自動延長が適用されるのは各保険会社が妥当と認める時間であり、多くは72時間を限度としています。

72時間を超える場合は自動延長が適用されず、別途延長手続きが必要です。

旅行変更費用補償特約で補償が受けられる場合も

旅行変更費用補償特約(旅行変更費用担保特約)とは、地震や津波、噴火などの自然災害を理由に海外旅行を取りやめることになった場合、もしくは旅行を切り上げて帰国することになった場合などに、実際に支出した費用を補償するものです。

具体的には、出国の中止や旅行途中での取りやめについて発生するキャンセル料や違約金、渡航手続費用、航空運賃等交通費、宿泊費、その他旅行会社に支払った費用などが対象です。

地震や津波といった天災の他、身内の不幸や住居の火災、出国前のケガや病気による入院などで予定どおりの出国ができなくなった場合、旅先の国で暴動やテロが発生し一時帰国が必要になった場合なども補償されます。

旅行変更費用補償特約は、海外旅行保険の基本補償に上乗せする補償です。

地震や津波はいつ起こるかわからない天災だからこそ、どのような補償が必要かあらかじめ十分に検討する必要があります。

なお、旅行変更費用補償特約の規定や補償内容は保険会社によって異なり、自身の都合やすでに患っている病気が原因で海外旅行を取りやめる場合は補償対象外です。

補償の対象となるのは、地震や津波などの自然災害、旅行中の急な情勢変化など、予測できないトラブルに限ります。

クレジットカードの海外旅行保険でも補償は十分?

クレジットカードの海外旅行保険でも補償は十分

クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯しているものがあり、海外旅行中のトラブルに対する損害が補償されます。

ただし、クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があり、補償の適用条件が異なります。

自動付帯のカードは所有しているだけで補償が適用されますが、利用付帯のカードはただ所有しているだけでは補償されず、カード会社が指定した費用(航空運賃やツアー代金など)を対象のクレジットカードで決済しなければなりません。

海外旅行保険付帯クレカの補償内容

海外旅行保険付帯のクレジットカードにも、基本的には保険会社が販売する海外旅行保険と同じ補償項目が付いています。

そのため、地震や津波、噴火などの自然災害が原因の損害についても、保険会社の商品と同様に補償対象となります。

ただし、クレジットカードの海外旅行保険は補償内容が限定されたり、限度額が保険会社の商品よりも低く設定されたりする場合があります。

カード会社や年会費の有無によって補償内容に違いはあるものの、十分な補償が受けられる保険会社の海外旅行保険と比べると心もとないかもしれません。

補償を手厚くするなら保険会社の海外旅行保険

クレジットカードの海外旅行保険でも地震や津波といった自然災害を補償し、傷害死亡、後遺障害、治療費用、賠償責任など基本の補償をカバーできます。

しかし、補償内容や保険金の支払い限度額、特約の種類などは保険会社の海外旅行保険の方が手厚く、海外旅行中のトラブルをしっかりと補償してくれます。

海外での治療費は日本よりも高く、入院や通院が必要になった場合の請求額は非常に高額になる可能性があります。

補償の手厚さを重視するなら、保険会社の海外旅行保険にも加入しておくことをおすすめします。

まとめ

海外旅行保険とは海外旅行中のトラブルによる損害を補償する保険であり、地震や津波、噴火などの自然災害が原因となって発生した損害に対しても保険金が支払われます。

地震や津波といった天災は予測できないものですが、海外旅行保険に加入していると費用面での補償が受けられ安心です。

海外旅行保険付帯のクレジットカードは保険会社の商品と同様の補償項目でも、保障内容や保険金の限度額には違いがあります。

安心して海外旅行を楽しむために、海外に行くなら補償の手厚い保険会社の海外旅行保険を検討しましょう。

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